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台湾入国の現状と見通し (9/23時点)

2021年9月23日
入国情報
台湾入国の現状と見通し (9/23時点)

こんにちは、大新生殖中心です。

新型コロナの影響により、本日9月23日時点でも未だ台湾への入国制限は続いておりますが、現在の状況や今後の当院なりの見通しを少しでもお伝えできればと思い、今回書かせていただくことにしました。

先にお伝えしたいとは思いますが、今後コロナの状況がどうなっていくかはまだ判断できない部分も多くありますので、現時点での見通しとし、そしてあくまで参考情報としてご覧いただければと思っています。

本日9月23日ですが、日にちが経つとこの情報も古くなり、その通りでないこともあると思います。

また、コロナを取り巻く状況も世界でも刻一刻と変わっていますので、断定はできませんが少しでも情報がお役に立てればと思って書かせていただきます。

率直なところ、これまで当院としても何度となく入国制限の緩和の予測や期待が外れてしまい、なかなか予想が難しい状況でした。

ですが、ワクチンがまだなかった去年の今頃とは大きく異なり、少しずつ入国再開のゴールは見えてきてはおります。

世界でも北米やヨーロッパを中心にワクチン接種済みの方の入国受け入れも始まるなど、世界で見ると確実に大きく前に進んでいることを実感しています。

あとは台湾の入国制限が「いつ頃」、そして「どの程度」緩和されるのかということが大きな焦点となってきます。台湾では感染が比較的少ない状況が続いていることもあり、入国制限の緩和には政府も慎重になっている部分があると思っています。

とはいえ、世界全体でコロナのある社会、コロナ後の社会へ徐々に移行していますので、台湾もその時が必ずやってくることと思いますので、今後に向けて少しでも参考になるよう書かせていただきます。


日本政府、日本の方々への感謝

まず最初に、日本からのワクチンの供与に、改めて心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

これまでに計4回、340万回分を提供いただきました。そしてさらに50万回分の追加の提供もいただくという発表もありました。

台湾はワクチンの確保が進まずに、特に今年の5月に感染が一気に広がった際には大きな不安が広がりました。そうしたときに、日本から6月4日にはすぐに124万回分ものワクチンを提供いただきました。台湾の人々は、こうした温かい支援をいただき大変感動しました。本当にありがとうございました。

テレビや新聞、SNSなど台湾では日本への感謝の声が続々と続きました。

さまざまなところが日本への感謝のメッセージで溢れました(台北101提供)

コロナの感染拡大から現在(9月23日)までの入国制限の流れ

2020年3月18日から:台湾籍を除く全ての外国人の入国停止。

2020年8月1日〜12月31日:医療中断者のみビザ取得の上での入国が可能に。※ビザ取得にかかる期間は4ヶ月程度、かつ入国後の隔離14日間あり。

1月1日〜2月28日:世界的な感染拡大により、再度入国停止。

3月1日〜5月15日:再度、医療中断者のみビザ申請での入国が可能に。

5月16日〜:台湾国内の感染拡大により、再々度入国停止。※7月27日からは、留学生のみ14日間の隔離条件付きで入国可に。

9/23現在、治療中断者についてもビザ申請は停止しており、まだ入国いただくことができません。

9/23時点のビザに関する情報)日本での大使館に相当する台北経済文化代表処の掲示


これまでの接種状況

台湾で使われているワクチンは、アストラゼネカ製、モデルナ製、ファイザー製、そして国産の高端製の計4種類です。なかでも日本から供与いただいていることもあり、アストラゼネカ製が最も多く接種されています。

下のグラフは9月21日までの台湾のワクチン接種率を表していて、薄い緑が1回目接種の完了者で、濃い緑が2回目接種の完了者です。

9月21日で1回目接種完了が49.6%、2回目接種が7.3%となっています。

7月10日のときには、1回目接種完了が約14%でしたので、この2ヶ月で接種スピードは大きく上がりました。

9/21までの台湾のワクチン接種率

課題と今後の接種見込み

課題としては2回目の接種完了率がまだ低く、この部分が底上げされてこないと入国制限緩和へと進みづらいことと予想されています。

日本では9月21日時点で、2回目接種完了がすでに55%近くとなっていますので、台湾とはまだまだ大きな差があります。

なお9月22日の政府の発表によると、10月末には1回目接種完了者が人口の7割、そして2回目接種が3割になる見通しを示しています。

ここから先は当院の推測ですが、そのペースが続くと年内には2回接種完了が5割近くとなると想定し、おそらくこの段階から入国制限緩和の議論が始まってくるのではないかと考えています。

世界的な緩和状況にも左右されることと思いますが、その場合なにかの条件がつく可能性があるとしても、入国再開は早くて来年初頭になることと予想します。

そして、それ以上に早く入国制限が解除され、治療を望むお客様に早くお越しいただけるようになることを心から願っています。


当院での治療をお考えの方へ

当院での卵子提供や着床前診断などの治療を検討されている方は、お問合せフォームよりご連絡いただければと思います。

入国制限の解除時期はまだ先となることとは思いますが、これまでの治療歴等を入力いただくオンラインフォームをご用意しております。

ご入力内容を当院の医師、看護師らと確認をし、事前に日本で受けておくべき検査項目をお伝えいたします。

また、治療を受けられる場合の流れもお客様ごとに無料で作成しておりますので、この期間に少しずつ準備を進めていくことをお薦めします。

ご質問、ご相談ありましたら、日本語でお答えいたしますので、お気軽にご連絡いただければと思っております。


2021年9月23日 大新生殖中心 Dashin Reproductive Center

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