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卵子提供

卵子提供とは

卵子提供とは不妊治療のひとつで、奥様の卵子の代わりに別の女性(卵子ドナー)の卵子を使って治療を行うものです。
提供された卵子とご主人の精子を体外受精で受精させ、奥様の子宮に移植し、無事に着床することで妊娠となります。
どうしても年齢が上がることにより卵子の老化がおこるため、ドナーの方には年齢制限を設け、若い卵子を使うこととなっています。
なお、出産した女性が実の母と認められており、奥様が出産した赤ちゃんはご夫婦の戸籍上の実子となります。
ご自分の子宮に胚を戻し自分のお腹で赤ちゃんを育てることから、これまで卵子提供を選択された方々皆さんが、自分の大切な子どもとして愛情を注いでいます。

不妊治療の現状

40歳 8.0% ・ 45歳 0.8%

日本では、2015年には体外受精の治療件数が40万件を超え、世界で最も多くなっています。
さらに不妊治療の病院数は2017年時点で日本が625、アメリカが441あり、人口2倍・面積25倍のアメリカよりも数が多く、不妊治療の病院数は日本が世界最多です。まさに日本は世界で最も不妊治療の多い国となっているのです。
また、2011年の日本産婦人科学会によると、1回あたりの体外受精で出産に至る割合が年齢とともに低下することも公表されています。30歳女性で20.3%、35歳女性で17.7%、40歳女性で8.0%、45歳女性で0.8%となっています。
このような状況において、若くて健康な女性の卵子の提供を受けることが、子どもを授かりたいという願いを叶える選択肢の一つとなります。

台湾の卵子提供に関して

2007年、卵子提供ドナー制度施行開始

台湾では2007年に卵子提供に関する法律、人工生殖法を制定し、政府による管理の元で安全かつ適切に運用がされています。
卵子提供ドナーとなるためには、採血検査や内診、また4親等内の血族に遺伝性疾患がないことなど、十分な検査を行った上で登録がされることとなります。

卵子提供ドナーは何度も卵子を提供することはできず、自分の子以外では1組の方への卵子提供までに制限をしていることが台湾の最大の特徴です。国による管理によって商業利用を防ぎ、一人のドナーさんは複数の方に卵子を提供できない安全な仕組みとなっています。
ただし、台湾では卵子提供ドナーの方の個人情報保護の観点から、ドナー本人の情報を公表することはできません。卵子提供を受ける際には、ドナーの人種、皮膚の色、血液型、一重まぶたか二重まぶたかのみ確認を行い、クリニックが希望を聞いた後にドナーの決定をします。

卵子提供という選択肢

生む喜び、育てる喜び、生まれてくる子どもの幸せ

卵子提供はご自分の卵子ではなく、ドナーの方の卵子を使うものとなります。
本来的には、ご自分の卵子で妊娠、出産をすることが出来れば一番だと考えています。しかしながら、終わりが見えず長く続く不妊治療。繰り返し治療を行うことによる身体への負担、ご自分の卵子では妊娠が難しいということがわかってしまうことの落胆や焦り。
長い期間不妊治療を続けてきて、最後に残された手段として卵子提供を選ぶ方が年々増えています。
自分のお腹の中で育てた子どもを生む喜び、そして育てる喜びを、子どもを望む方々に提供をしたいという想いで、私たちは一生懸命サポートをさせていただいております。

卵子提供が必要となる可能性のある方

年齢的にご自分の卵子での妊娠が困難になった方

これまでの不妊治療でなかなか妊娠できない方

妊娠するも流産が続いてしまう方

良性・悪性腫瘍などにより卵巣の摘出を行った方

卵巣機能不全のある方

早発閉経の方  など

当院の特徴

30歳以下のドナー卵子を使用

台湾の法律では卵子提供ドナーとなれる方の年齢は20〜39歳ですが、大新では妊娠の確率を高めるためにも、ドナーの年齢は30歳までと独自規定を設けています。
学歴は大学以上、ドナーには複数回の事前検査を行い、ドナーさんの容姿も確認をしています。そして担当者による厳格な判断を行い、最終的に登録をしています。
現在100名を超えるドナーさんに当院に登録いただいています。

卵子提供 成功率

高い成功率

左側の妊娠率は「1回」の移植での成功率を示し、63.9%となっています。
当院での1回の卵子提供の妊娠率は、台湾のクリニック平均よりも20%近い高い数値となっています。

右側の累積妊娠率は「1人」の方の妊娠率で75.0%となっています。当院では1回の移植で成功しなかった場合でも、原因を特定し対処をしていくことで、平均よりも30%以上も高い妊娠率となっています。

日本語でのサポート体制

台湾の大新生殖中心では、日本語の可能なスタッフがあなたをサポートします。
卵子提供についても日本語で全て対応させていただくため、安心して治療を受けていただくことができます。

初回はメールもしくは、お問い合わせフォームからご相談をいただくのがスムーズです。

卵子提供ドナーについて

卵子提供ドナー基準

台湾の法律では卵子ドナーとなることができる年齢は39歳までですが、当院では「30歳以下の方」と制限をすることで妊娠の確率をさらに高めています。
さらにBMIは正常、タバコを吸わないということも独自規定を作り、学歴は大学以上となっています当院では応募される方の容姿をし、ドナー登録可否を定めています。当院の厳格な基準により審査通過率は約10%となっています。
上記の厳格な審査を通過したドナーの方は、現時点で100名以上が当院に登録されています。
ドナー登録には身長155cm以上という条件をつけていますが、これは遺伝性の原因で低身長となっている可能性を除外するためとしています。

台湾の卵子提供において希望が出せる内容

  1. 人種
  2. 皮膚の色
  3. 血液型
  4. 一重まぶた or 二重まぶた

当院でさらに独自に規定している内容

  1. 年齢: 20歳〜30歳まで
  2. 学歴: 大学在籍もしくは卒業以上
  3. BMI: 正常
  4. 喫煙の有無: 禁煙者のみ
  5. 容姿: 登録前に審査

卵子提供ドナーの検査内容

卵子提供ドナーへの各種検査によって下記の項目が正常であることを確認します。

血液検査

感染症疾患: HIV、梅毒、淋病、B型肝炎、C型肝炎
遺伝性疾患: 地中海性貧血 (サラセミア)
卵巣機能の検査: AMH
その他: ABO(Rh) 血液型、子宮頸がん検査、クラミジア検査

尿検査

薬物使用者でないことを確認

問診

血友病、色盲、喫煙状況、家族と本人の遺伝性疾患、家族と本人の精神疾患(発達障害含む)

当院の卵子提供ドナー選択について

台湾の法律の規定により、お客様はどうしても直接ドナーの方をご指定いただくことはできませんが、 ご記入をいただく内容を元に当院でしっかりと確認させていただきます。
100%完全にご希望にお応えできるものではないことご理解をいただければと思いますが、 当院でも最大限参考にし、選ばせていただきます。
専用用紙の「卵子提供ドナーチェックシート」への希望内容のご記入、奥様の顔写真をお送りいただき、当院で使用させていただきます。

卵子提供ドナー採卵までの流れ

Step 1. 卵子提供ドナー応募
当院で定める基準に適する卵子提供ドナーさんの募集を行います。当院規定の条件を満たす方のみ次のステップに進みます。

Step 2. 第一回検査
血液検査、尿検査、超音波検査等により、卵子提供ドナーに適するか確認を行います。
卵巣機能やその他健康状態に問題がない場合は、政府管轄の国民健康保健局に卵子提供ドナーに関する書類を提出し、過去にこのドナーの方の届け出がされていないか確認がされます。なお国民健康保健局での確認におよそ2〜3週間要します。
後日結果が判明し、全て正常な方のみ卵子提供ドナー登録リストに入ります。

Step 3. 卵子提供ドナー選定・連絡
卵子提供をご希望のお客様にご記入をいただいたチェックシート(希望内容)、お客様の顔写真を元に、当院で卵子提供ドナーを1人選び、連絡を行います。

Step 4. 第二回検査
選定された卵子提供ドナーに再び来院をいただき、血液検査や超音波検査等を再度実施し、採卵準備に入れるか確認を行います。なお、卵子提供ドナーの生理がきてから検査を行います。
※万が一、基準に適合しない場合には、再度ステップ3に戻り、卵子提供ドナー選定・調整から行います。

Step 5. 政府機関への申請
当院から政府機関に申請を行います。1ヶ月ほどかけて審査がされ、無事に認可がされれば採卵準備へと入っていきます。

Step 6. 採卵準備〜採卵
卵子提供ドナーの状態に合わせ、採卵の準備を開始します。

大新生殖中心 日本人のお客様 1年間のレポート

コロナの入国規制撤廃後の2022年9月〜2023年8月の1年間のお客様組数を集計しました。 個人情報に関わるものは除外し、奥様の年齢、ドナーさんの採卵数の平均、そして培養後の胚盤胞数の平均をご紹介します。

日本人のお客様|奥様の年齢別人数(コロナ明けの1年間)

2022年9月〜2023年8月の結果

ドナー採卵数:平均24.5個

ドナー胚盤胞数:平均8.8個

動画視聴お申し込み

当院としては、不妊で悩まれる方にはまず正しい知識を得ていただき、今後のご判断をいただけたらと考えています。
院長の陳が、台湾の卵子提供や着床前診断等の仕組みのご説明、そして当院のご紹介をさせていただいております。
25分程度の動画をご用意していますので、申請いただけましたら、当院にて確認後、動画のパスワードをお送りいたします。