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新鮮卵子と凍結卵子の違いとは?移植時期や妊娠率から考える選び方

新鮮卵子と凍結卵子の違いとは?移植時期や妊娠率から考える選び方

卵子提供をご検討される際に、多くの方からいただくご質問のひとつが、
「新鮮卵子と凍結卵子では何が違うのですか?」
「妊娠率に差はありますか?」というものです。

今回は、新鮮卵子と凍結卵子の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。


新鮮卵子とは?

新鮮卵子とは、ドナーが採卵した卵子を凍結せず、そのまま受精に使用する方法です。
採卵された卵子はそのまま受精に使用されるため、卵子本来の状態を活かしながら治療を進められることが特徴です。

ドナーさんご本人の同意確認後、診察・各種検査・カウンセリング・政府機関での確認など、複数の確認を順に経て採卵周期へ進みます。
そのため、安全性を十分に確認したうえで治療を進めることができますが、ドナーとのマッチングや採卵日程の調整が必要となるため、治療開始までに一定の準備期間が必要となります。


凍結卵子とは?

凍結卵子とは、あらかじめ採卵・凍結保存されている卵子を利用する方法です。
採卵された卵子は専用の技術で凍結保存され、治療をご希望される方とのマッチング後に融解して受精に使用されます。

すでに凍結保存されている卵子の中から条件に合うドナーを選ぶため、ドナーの採卵を待つ必要がなく、治療開始から移植までの期間を短縮しやすいことが特徴ですが、一方で卵子を一度凍結する必要があり、その過程でわずかな損耗リスクが生じます。


妊娠率や成功率に違いはある?

一般的に、新鮮卵子の方が凍結卵子よりも胚盤胞率が約5〜10%高い傾向があるとされています。
新鮮卵子の方が胚盤胞率がやや高いとされる理由の一つに、凍結・融解の工程がないことが挙げられます。
現在の卵子凍結技術は非常に進歩していますが、卵子は人体の中でも特に繊細な細胞であるため、一部の卵子は凍結・融解の過程でダメージを受ける可能性があります。

そのため、統計上は新鮮卵子の方がわずかに胚盤胞率が高い傾向がみられます。

凍結卵子の主なリスクとしては、

  • 凍結・融解時に卵子数が若干減少する可能性がある
  • 胚盤胞率が新鮮卵子よりやや低くなる可能性がある

といった点が挙げられます。

ただし、無事に受精し胚盤胞まで育った場合、その後の妊娠率については大きな差はないと考えられています。

また、台湾全体の統計では、

  • 新鮮卵子の受精率:約53%
  • 凍結卵子の受精率:約50%

という結果が報告されており、新鮮卵子の方がわずかに高いものの、大きな差とは言えない数値となっています。

※上記は当院単独のデータではなく、台湾全体の卵子提供および自己卵治療を含む統計です。


新鮮卵子のメリット

新鮮卵子の最大のメリットは、凍結・融解の工程を経ないため、卵子への影響が最も少ない状態で受精に進めることです。

統計上も胚盤胞率は凍結卵子よりやや高い傾向があり、凍結・融解の影響を受けないことが新鮮卵子の強みの一つと考えられています。

そのため、

  • 少しでも胚盤胞率を重視したい
  • 治療開始まで時間に余裕がある

などといった場合には、新鮮卵子を検討されることがあります。


凍結卵子のメリット

凍結卵子の最大のメリットは、「採卵数が事前に分かっていること」です。

新鮮卵子の場合、採卵周期に入り、最終的に採卵をしなければ採卵数がわからないことだけあり、
多く採卵できる可能性もあれば、少ない採卵となる可能性も否定できません。

一方、凍結卵子では、

  • 採卵数が事前に確定している
  • 卵子数を確認したうえで治療を開始できる

という安心感があります。

また、移植までの期間を短縮しやすく、治療スケジュールの見通しを立てやすいこともメリットの一つです。


どちらを選ぶべき?

新鮮卵子と凍結卵子には、それぞれ異なる特長があり、重視するポイントによって選択肢が変わります。

新鮮卵子が選択肢となるケース

  • 少しでも胚盤胞率を重視したい
  • 治療開始まで数か月待つことができる
  • ドナーの採卵から進めたい

凍結卵子が選択肢となるケース

  • できるだけ早く移植を目指したい
  • 採卵数を事前に確認したい
  • 治療スケジュールを立てやすくしたい


まとめ

新鮮卵子と凍結卵子には、それぞれ異なる特徴があります。

新鮮卵子は凍結・融解の工程を経ないため、胚盤胞率の面でやや有利とされています。一方で、ドナーとのマッチングや採卵までに一定の期間を要するため、治療開始から移植まで時間がかかる場合があります。

凍結卵子は、凍結・融解による影響を受ける可能性はあるものの、採卵数が事前に分かっており、移植までの期間を短縮しやすいことが大きな特徴です。

どちらが優れているというものではなく、ご年齢や治療歴、ご希望の移植時期などによって適した選択肢は異なります。新鮮卵子と凍結卵子、それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身に合った方法を選択することが大切です。

当院では、それぞれの特徴をご説明したうえで、お一人おひとりのご状況やご希望に合わせた治療方法をご提案しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。



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