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Q&A

卵子ドナー、卵子の状態について

Q. ドナーの条件にはどこまで希望を出せますか? 顔を見ることはできますか?

A. 台湾では政府による個人情報保護の仕組み上、お客様がドナーの顔写真を見ることはできません。ですが、当院でも可能な限りご希望に近い方にしていきたいと考えておりますので、お申込み後にはお客様からは写真をお送りいただき、当院でのドナー選定の際に重要な情報として参考にさせていただいております。
さらに、ドナーへのご希望の内容を専用のフォームであるドナーチェックシートにご記入いただき、当院で確認をして最も合う方を紹介させていただいております。

なお、ドナー登録に関連した複数回に渡る検査内容は以下の動画をご覧ください。


Q. 再度のドナー採卵を行う場合の費用を教えていただけますか?

A. 当院で一部費用負担させていただく場合を含め、各ケースの詳細を掲載していますので、以下の資料をご覧いただきますようお願いいたします。
【卵子提供】ドナー再度採卵の場合の保証内容・規則(2023年9月1日〜)

1回目の来院について

Q. 1回目に大新へ行く際には生理中でも大丈夫でしょうか?

A. はい、子宮鏡検査を当院で実施しない場合は生理中でも問題ありません。


Q. 1回目に大新に行く際には日にちの指定はありますか?

A. 台湾の公証役場での申請の必要があり、公証役場自体が土曜日・日曜日・祝日がお休みとなっており、原則平日にお越しいただきます。また、当院は原則日曜日をお休みとさせていただいております。
※日本の祝日で台湾の平日の場合は問題ございません。

お支払い、日本語対応について

Q. 支払いは日本円で可能でしょうか?

A. 現金もしくは海外送金でのお支払いの場合には、日本円でのお支払いが可能です。1回目の来院予定日から2週間前の為替レートを適用し、日本円を決定します。


Q. 1回目の移植で成功しなかった場合、2回目も全額支払うのでしょうか?

A. いいえ、凍結胚が残っている場合には全額お支払いの必要はありません。移植可能な凍結胚がある場合は移植費用のみ(5.5万台湾ドル)のお支払いとなります。


Q. 日本語のできるスタッフの方はいますか?

A. はい、当院には日本語対応可能なスタッフが在籍しており、ご相談はすべて日本語で可能です。
個別に医師らとのオンラインカウンセリングをご希望の場合には、Zoomを使用した実施が可能です。その場合にはクレジットカードのお支払いで1時間2,500台湾ドルとなります。


その他日本のお客様からよくいただくご質問と回答

Q. 閉経していても卵子提供での治療で妊娠は可能ですか?

A. 閉経していても、内科的または心臓に関わる持病がなく、さらに子宮に特に問題がない場合は、卵子提供による妊娠および出産は可能です。卵子提供はドナーさんの卵子を使うものとなり、閉経されている方でも十分に妊娠を望むことができます。
これまで当院では、閉経されているお客様も多く、治療を受けられ無事に妊娠・出産を迎えられています。
閉経の有無にかかわらず、まずはお客様一人ひとりの現在のお身体の状態やこれまでの治療歴をしっかりと把握し、その方に最適な治療計画を立てさせていただきます。
移植周期に入る際には、ホルモン剤を用いて生理を誘発し、子宮内膜を整えることを推奨しています。また、生理が長期間おきていない方の場合、子宮内膜の状態がより良い状態で移植ができるよう、定期的に生理が起こるよう調整する場合もあります。



Q. 凍結卵子と新鮮卵子のメリットとデメリットについて教えてください

A. 当院では、治療に使用する卵子として「新鮮卵子」と「凍結卵子」の2つの選択肢をご用意しております。それぞれの特徴、メリット・デメリットについてご説明します。
※凍結卵子とは、すでに採卵を行い、当院の卵子バンクで凍結保存を行っている卵子を指します。

新鮮卵子
○ メリット:採卵後に凍結せず、そのまま受精が可能なため、新鮮な状態で治療を進められます。
少しお時間に余裕をいただければ、希望条件に近いドナーとマッチングできる可能性が高くなります。

○ デメリット:ドナーさんとのマッチングに若干お時間がかかる場合があります。 また、採卵が完了するまで、卵子の数が決まらないことが挙げられます。

凍結卵子
○ メリット
ドナーさんとのマッチングまでの時間が新鮮卵子のドナーさんと比べると短縮でき、通常約1ヶ月でご紹介が可能です。また、事前に凍結された卵子の数がわかるため、治療計画が立てやすくなります。

○ デメリット
卵子を一度凍結する必要があり、その過程でわずかな損耗リスクが生じます。
PGT-A検査を希望される場合、胚盤胞も凍結が必要となり、合計で2回の凍結・融解が必要となります。また、凍結卵子バンク内に希望条件に近いドナーさんが見つからない可能性があります。
新鮮卵子と凍結卵子の成功率については、これまでの研究において大きな違いは確認されていません。
ただし、凍結卵子の場合、融解時に卵子の数が減少するリスクがあることをご注意ください。

それぞれの特徴を十分にご理解いただいた上で、ご希望に合った選択肢をご検討いただきたいと思っております。


Q. 卵子提供の治療において、卵管造影検査はなぜ必要なのでしょうか?

A. 卵管の状態を正確に把握するため、移植前に一度検査を行うことをお勧めします。
もし卵管閉塞が確認された場合、卵管留水腫(卵管に水が溜まっている状態)の可能性があります。
この水が子宮内に流れ込むと、胚の着床に悪影響を及ぼすリスクがあります。
一見すると卵管閉塞は卵子提供とは関係がないと思われがちですが、胚の着床という観点で重要なものとなりますので検査しておくことが大事です。



Q. 移植胚は、1回の移植で何個まで移植可能ですか?

A. PGT-A検査で正常と判定された胚の場合は、1個ずつの移植をお勧めしています。
一方で、PGT-A未検査の胚を移植する場合や、正常胚を移植しても妊娠が継続しない場合には、胚のグレードや融解後の回復状態によって、2〜4個の胚を移植することをお勧めするケースもあります。

参考)PGT-Aについて



Q. 卵子提供には年齢制限はありますか? 治療が可能な最高年齢はいくつですか?

A. 技術的には、奥様のお身体の状態が良好であれば基本的に年齢制限はありません。
ただし、治療後の出産時の年齢や育児期間中の年齢について、十分な心構えが必要です。
なお、台湾で人工生殖を受け、出産した方の最高年齢は62歳、当院での卵子提供では、一番高齢で出産された方は54歳のお客様です。



Q. 標準的な受精方法を教えてください。また、新鮮精子を使った受精は可能でしょうか?

A. 当院では、基本的にすべての卵子を顕微受精で受精しています。
顕微受精の場合、精子の数が標準より少なくても受精が可能ですが、精子の数、運動率、正常形態率が非常に低い場合には、新鮮精子での受精をお勧めします。
日本からのお客様の9割以上が凍結精子で受精を行っていますが、新鮮精子での受精をご希望の場合は、ご主人様の来院をドナーさんの採卵日に合わせていただく必要があります。
また、初診の際の精液検査の結果から、新鮮精子と新鮮卵子での受精をお勧めする場合もあります。
初診の前には、できるだけ良い状態でお越しいただければと思いますので、ご主人様には睡眠と栄養を十分にとっていただきたいと考えております。



Q. ドナーさんはどのくらいの人数が登録されていますか?

A. 当院には、常時100名以上の登録ドナーさんが在籍しております。
台湾の法律では卵子提供ドナーとなれる方の年齢は20〜39歳ですが、大新では妊娠の確率を高めるためにも、ドナーさんの年齢は30歳までと独自規定を設けています。
さらにBMIは正常、タバコを吸わないということも独自規定を作り、学歴は大学以上となっています。
ドナーさんには複数回の事前検査を行い、ドナーさんの容姿も確認をしています。
当院の厳格な基準により審査通過率は約10%となっています。
上記の厳格な審査を通過したドナーの方は、現時点で100名以上が当院に登録されています。