Q&A|その他日本のお客様からよくいただくご質問と回答

Q. 凍結卵子と新鮮卵子のメリットとデメリットについて教えてください
A. 当院では、治療に使用する卵子として「新鮮卵子」と「凍結卵子」の2つの選択肢をご用意しております。それぞれの特徴、メリット・デメリットについてご説明します。
※凍結卵子とは、すでに採卵を行い、当院の卵子バンクで凍結保存を行っている卵子を指します。
新鮮卵子
○ メリット:採卵後に凍結せず、そのまま受精が可能なため、新鮮な状態で治療を進められます。
少しお時間に余裕をいただければ、希望条件に近いドナーとマッチングできる可能性が高くなります。
○ デメリット:ドナーさんとのマッチングに若干お時間がかかる場合があります。 また、採卵が完了するまで、卵子の数が決まらないことが挙げられます。
凍結卵子
○ メリット
ドナーさんとのマッチングまでの時間が新鮮卵子のドナーさんと比べると短縮でき、通常約1ヶ月でご紹介が可能です。また、事前に凍結された卵子の数がわかるため、治療計画が立てやすくなります。
○ デメリット
卵子を一度凍結する必要があり、その過程でわずかな損耗リスクが生じます。
PGT-A検査を希望される場合、胚盤胞も凍結が必要となり、合計で2回の凍結・融解が必要となります。また、凍結卵子バンク内に希望条件に近いドナーさんが見つからない可能性があります。
新鮮卵子と凍結卵子の成功率については、これまでの研究において大きな違いは確認されていません。
ただし、凍結卵子の場合、融解時に卵子の数が減少するリスクがあることをご注意ください。
それぞれの特徴を十分にご理解いただいた上で、ご希望に合った選択肢をご検討いただきたいと思っております。